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がん専門薬剤師になるには?転職のコツや仕事内容などを解説します


国立がん研究センターの発表しているがん統計によると、生涯がん罹患リスクは男性62%、女性47%となっており、およそ2人に1人が生涯でがんにかかるといわれています。そんな中、がんの治療方法や治療薬の高度化に伴い、がん専門薬剤師の需要が高まっています。がん専門薬剤師になりたいと考えているけれど、一般的な薬剤師との違いやメリット・デメリットについて、詳しく知らない方は多いのではないでしょうか。

がん専門薬剤師は、継続的な知識の蓄積が求められるため、「需要があるから」という理由だけで目指すことはおすすめできません。デメリットや注意点などマイナスな部分も含めて、がん専門薬剤師がどのような仕事なのか、がん専門薬剤師になるにはどうすればいいのか詳しく解説していきます。

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がん専門薬剤師とは?

がん専門薬剤師とは、がん領域の薬物療法等において、一定水準以上の実力を有する薬剤師を認定する制度です。がんに使用する薬剤は、抗がん剤だけではありません。抗がん剤の使用に伴ってあらわれる副作用を抑えるために、複数の薬剤を併用することもありますね。がん専門薬剤師は、医師やその他の医療従事者に対して薬剤の正しい情報を伝えるとともに、薬物療法で期待できる効果やリスクを患者に対して説明します。このように、がんの治療を支え、少しでも患者の悩みを取り除くことが、がん専門薬剤師の役割となります。

がん専門薬剤師の仕事内容

がん治療における代表的な薬物療法として、抗がん剤を用いた治療方法があります。しかし、抗がん剤には作用や副作用が強いものが多く、患者の状態によって適切な抗がん剤や投与量を選択していかなくてはなりません。がん専門薬剤師は、患者の状態をみながら抗がん剤の種類や投与量などの提案をおこない、薬物療法の側面からがん治療をサポートします。副作用があらわれた場合には、投与量の見直しや薬剤の追加を提案することも求められます。その他にも、医師や他の医療従事者に対し、薬の正しい情報を伝えたり、使用する薬の提案や治療計画を一緒に考えたりするなど、複数の業務に関わっているのです。

また、患者に薬の効果や副作用などの正しい情報を伝え、不安を取り除けるようにカウンセリングをおこないます。必要に応じて、院外の調剤薬局との連携や抗がん剤の管理や取り扱い指導などをおこなうこともあります。

がん専門薬剤師として働くメリット・デメリット

がん専門薬剤師として働くことには、次のようなメリットとデメリットがあります。

メリット

一般の薬剤師よりも少し高めの給与が支給される場合があります。資格手当や昇給の面で多少有利になることもあるようです。しかし、勤務先によって制度が異なるため、場合によっては一般の薬剤師と待遇はほとんど変わりません。

デメリット

抗がん剤は高い効果を持つ反面で、取り扱う医療従事者の健康にも影響をおよぼす恐れがあります。そのため、抗がん剤に触れる機会があることがデメリットと言えるでしょう。ただ、適切な管理方法と取り扱い方法を守れば、特に危険はありません。

がん専門薬剤師に転職するには?ポイントと注意点

がん専門薬剤師に転職する際に、求められていることや必要な資格、条件、注意点などを確認しておきましょう。

がん専門薬剤師に求められていること

がん専門薬剤師に求められているのは、「がんに関する知識」、「抗がん剤に関する最新の情報収集」、「医師や医療従事者との密な連携」、「コミュニケーション能力」などです。がんについては、日々研究が進められているため、自分が持っている情報がすぐに古くなります。そのため、常に最新の情報を得る努力が求められるのです。

また、患者の気持ちに寄り添い、サポートするためには、コミュニケーション能力が必要です。がんは、生命に危険がおよぶことが多い病気であるため、風邪の患者と同じ対応ではなく、しっかり気持ちに寄り添った対応が求められます。

取得すべき資格や条件

がん専門薬剤師の資格を取得しましょう。日本医療薬学会がおこなう認定試験に合格することで、がん専門薬剤師として認められます。がん専門薬剤師の認定制度規定に記載されている認定申請の条件は、次のとおりです。

  • 日本の薬剤師免許を持っており、薬剤師として優れた見識を備えている
  • 薬剤師の実務経験が5年以上
  • 日本医療薬学会の会員
  • 日本医療薬学会認定薬剤師、日本病院薬剤師会生涯研修履修認定薬剤師、生涯研修認定制度による認定薬剤師、あるいは日本臨床薬理学会認定薬剤師
  • 日本医療薬学会が認定する専門薬剤師研修施設において、学会の定めた研修ガイドラインに従って、がん薬物療法に関する研修歴5年以上
  • 日本医療薬学会が認定するがん領域の講習会を50単位以上履修
  • がん患者への薬学的介入実績50症例(3臓器・領域以上の癌種)の提出
  • 日本医療薬学会が実施するがん専門薬剤師認定試験の合格

上記のように、がん薬物療法に関する知見があり、実際に薬学的介入を経験していなければ、がん専門薬剤師の受験資格を得られません。そのため、薬剤師資格を取得しているものの、がん薬物療法に関わったことがない場合は、がん薬物療法をおこなう病院への転職が優先事項となります。

がん専門薬剤師を目指すときの注意点

がん専門薬剤師は、一般的な薬剤師とは異なり、研究者のような要素を含みます。常に最新の知識を収集し続け、強い信念を持ってはたらくことが求められます。やりがいや使命を持てる仕事ではありますが、待遇が大きく上がるわけではありません。そのため、待遇よりもやりがいを優先できる人でなければ、長く続けることは難しいでしょう。

まずはがん専門薬剤師試験の受験資格を得よう

がん専門薬剤師の受験資格を得るためには、非常に多くの条件を満たす必要があります。まずは、自分が満たしていない条件を確認のうえ、受験資格の獲得に向けて行動することが大切です。厳しい条件を全て満たしたときには、がん専門薬剤師として相応しい知識と意識を持つ人物に成長しているでしょう。

現場の薬剤師からひとこと

がんの治療に用いられる抗がん剤は、適切な方法で使用をおこなわなくては、かえって健康被害をもたらしてしまうおそれのある「諸刃の剣」のようなものです。医師や薬剤師、看護師、放射線技師などの専門スタッフが連携して治療にあたりますが、薬剤師に求められる役割は非常に大きく、薬剤の管理から患者の精神面のサポートまで、多岐にわたります。
がん専門薬剤師を目指すためには、様々な知識やスキルの習得が必要であり、決して容易なものばかりではありません。しかし、資格を持っていれば、患者や他職種からの信頼向上にもつながるので、積極的に取得することをおすすめします。がんに携わる薬剤師を認定する資格として、日本病院薬剤師会の「がん薬物療法認定薬剤師」も人気の資格の一つです。あわせて取得を検討してみてください。

この記事を監修した人

安永 裕矢(やすなが ゆうや)

監修者プロフィール

6年制薬学部を卒業後、製薬会社MRを経て、調剤薬局に勤務。製薬会社では幅広い領域の薬剤を扱っていたので、様々な領域の医薬品知識にもとづいた服薬指導を心がけています。趣味はドライブ、スノーボード、食べ歩きなど。


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